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製造業における評価試験外注の実態とメリット

2025.05.27

はじめに

近年、評価試験業務を社外に委託する動きが加速しています。
特に自動車や二輪、電気・電子部品の開発部門では、設備投資の負担や人手不足、
納期短縮への対応といった課題が大きくなりつつあります。
中小企業庁の『2022年版中小企業白書』によれば、自動車関連製造業における中小企業の割合は約21.5%と報告されており、多くの企業が限られた人員やリソースのなかで試験業務を担っています。
さらに経済産業省の『ものづくり白書2023』では、電動化や省人化の流れを受けて、評価試験を外部に委託するニーズが年々高まっていることが明らかにされています。

【引用元】
※1:中小企業庁『2022年版中小企業白書』第2部 第1章 第2節
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html
※2:経済産業省『ものづくり白書2023』第3章
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2023/index.html

現場でよくある課題

  • 社内に評価試験を担当できる人員が不足している
  • 必要な設備や治具を新たに用意するのが難しい
  • 新製品の開発や多品種対応で試験業務が増えている
  • 急な案件や大量の試験が重なり対応しきれない

このような背景から、評価試験の一部またはすべてを外部に任せるという選択肢が、企業の競争力向上にもつながっています。

評価試験を委託するメリット

  • 自社で高額な試験設備を導入せずに済む
  • 社員が開発や設計といったコア業務に集中できる
  • 国際規格を取得している場合は信頼性の高い試験結果を得ることができる
  • 繁忙期や急な案件でも柔軟に対応できる
  • 新たなノウハウや知見を得ることができる
  • 担当者が現場に行かなくて済む

評価試験の委託は、コストと人員の両面から企業にとって大きなメリットがあります。
試験場への移動が必要となる場合は、試験時間だけでなく移動時間社内不在による「三重の工数ロス」を防げるため、
「試験立ち会いのために社内にいない」といった見落とされがちな間接コストも削減でき、業務効率の大幅な向上につながります。

委託先選びで重視したいポイント

  • 必要な試験内容にしっかり対応できる設備や技術があるか
  • 治具製作や特殊な条件にも柔軟に対応できるか
  • これまでの実績や、報告書の分かりやすさ
  • 予算や納期に関する柔軟な対応力
  • 国際規格を取得しているか

評価試験を依頼する際は、上記の点を事前に確認することが重要です。

弊社サービスの特徴

当社では、複合環境試験・振動試験・塵埃試験・など、さまざまな評価試験を提供しています。
治具の設計・製作も自社で対応しているため、製品に合わせた最適な試験提案が可能です。
新製品の開発評価から量産前の検証、繁忙期の一括受託まで、幅広いご相談にお応えしています。
初めて外部委託をご検討されている場合でも、試験の流れやご不明点を丁寧にご説明しますので安心してご利用いただけます。
さらに、ISO/IEC 17025認定を取得しており、国際基準に基づいた品質の高い試験を提供しています。
試験品の引取・納品や、現地立会いなどの柔軟な対応も可能です。
また、Webカメラ「ザクティ」を活用した遠隔試験確認サービスもご利用いただけます(詳細は下記コラム参照)。
これにより、遠隔地からでもリアルタイムで試験の進捗を確認でき、さらなる業務効率化と安心につながります。
【参照】
※コラム:受託試験における遠隔サービスとは?弊社にて支援できる機能を紹介

まとめ

評価試験業務の外注は、単なるコスト削減策ではありません。

限られた人員や設備リソースを有効活用し、業務効率や品質の向上、新しいノウハウや技術の蓄積にもつながります。
社内での対応が難しいケースや、短納期・大量対応などのご要望があれば、ぜひ一度ご相談ください。
豊富な実績と柔軟な対応力で、貴社の課題解決をサポートいたします

ご質問やご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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ご相談・お問い合わせください。

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