コラム
Column
初めての振動試験依頼ガイド
はじめに

「振動試験をお願いしたいけれど、どんな条件を伝えればいいのか分からない」
「見積りを依頼するときに、何を準備すればいいの?」
実際にお客様から最も多いご相談がこの内容です。
この記事では、振動試験を依頼する際に必要となる条件と、よくあるご質問を分かりやすくまとめました。
振動試験とは?
振動試験は、製品が輸送中や使用環境で受ける振動に耐えられるかを確認するための試験です。
代表的な設定条件は以下の通りです。
- 加速度(G)または振幅(mm):振動の強さを表す指標
- 周波数範囲(Hz):振動させる周波数の帯域
- 振動の種類:正弦波/ランダム振動/衝撃
- 試験時間:何時間・何サイクル繰り返すか
- 環境条件:温度や湿度と組み合わせるかどうか
見積りで必要となる条件一覧
振動試験の見積りには、以下の情報をご提示いただくとスムーズです。
1. 製品に関する情報
- 製品サイズ(縦・横・高さ)
- 製品重量
- 取り付け方法(治具の有無、図面など)
2. 試験条件
- 振動の種類(正弦波/ランダム/衝撃)
- 加速度(例:±5G)または振幅(例:0.5mm)
- 周波数範囲(例:20〜500Hz)
- 試験時間またはサイクル数
- 振動方向(X/Y/Z、単方向 or 全方向)
3. 環境条件(必要に応じて)
- 温度条件(例:−20℃〜+80℃)
- 湿度条件
- 温度変化との複合試験の有無
よくあるお問い合わせ
- Q. 加速度と振幅のどちらを指定すればいいですか?
→ どちらでも構いません。規格に基づく場合は指定方法が決まっていますが、不明な場合は使用環 境を教えていただければ弊社で換算やご提案をいたします。 - Q. 固定方法が分かりません
→ 製品図面や写真をいただければ、最適な治具を設計いたします。 - Q. 試験時間はどのくらい必要ですか?
→ 一般的な耐久試験では数時間〜数十時間が多いですが、目的に応じて調整可能です。
まとめ
- 見積りに必要な情報は「製品情報」「試験条件」「環境条件」の3つが柱
- 試験条件では「加速度または振幅」のどちらかを必ずご提示いただくことがポイント
- 不明点があっても、使用環境や目的をお伝えいただければ弊社から条件をご提案します
まずはお気軽にご相談ください。