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輸送試験とは?目的や試験項目の種類などを解説
輸送試験とは?

輸送試験は、製品の安全性と品質を保証するために欠かせない試験です。製品や梱包は、輸送中にさまざまな環境ストレスを受けます。例えば、精密機器が輸送中の振動で故障したり、食品が温湿度の変化で品質を損なったりするケースがあります。振動や衝撃、圧力、温湿度の変化などが原因で、製品が破損したり、性能が劣化したりする可能性があるのです。こうしたリスクを最小限に抑え、輸送中の品質を確保するために行われるのが「輸送試験」です。
輸送試験の目的
- 製品や梱包の耐久性評価
- 製品や梱包が輸送中の振動や衝撃に耐えられるかを検証し、破損や性能低下のリスクを事前に把握する
- 輸送中の品質維持
- 製品の機能や性能が輸送によって劣化しないかを確認し、安全かつ品質を維持した状態で届けられるようにする
- 最適な梱包設計の検討
- 適切な緩衝材や梱包形状を評価し、輸送ダメージを最小限に抑えるための設計を行えるようにする
- 各種規格への適合確認
- ISTA、ASTM、ISOなどの国際規格に適合するかをチェックし、国内外の輸送要件を満たすための検証を行う
- 輸送コストの最適化
- 過剰な梱包や不必要なコストを削減し、効率的な輸送方法を検討する
主な試験項目
輸送試験には、以下のような試験が含まれます。
- 振動試験
- 輸送中の連続振動を再現し製品や梱包への影響を確認
- ランダム振動(実輸送環境に近い不規則な振動)
- 正弦波振動(特定周波数での振動試験)
- 衝撃試験(落下試験)
- 荷物の落下や取り扱い時の衝撃を想定し耐久性を評価
- 自由落下試験、加速度衝撃試験 など
- 圧縮試験
- 積み重ねによる圧力に耐えられるかを検証
- 温湿度試験
- 高温・低温・高湿度の環境変化に対する耐性を確認
- 傾斜衝撃試験(スロッシュ試験)
- 急発進・急停止・カーブ時の衝撃を再現
輸送試験の規格を一部紹介
輸送試験には、以下のような規格が適用されます。それぞれの規格には特徴があり、試験方法や適用範囲が異なります。主要な規格の概要を簡単に説明します。
- ISTA(International Safe Transit Association)
- 国際的な輸送試験規格
- ASTM(American Society for Testing and Materials)
- 米国の材料試験規格
- ISO 4180
- 輸送包装の性能試験に関する国際規格
- JIS Z0200シリーズ
- 日本の輸送試験規格
輸送試験の一例を紹介
※以下は実際に実施した輸送試験を再現したものです。
試験時間 | 65分 |
温度条件 | 70℃(恒温室を使用) |
振動方向 | 上下方向 |
固定方法 | 垂直補助テーブルに取り付けたアイボルト4本を使用した荷締め |


まとめ
輸送試験は、製品や梱包の耐久性を確認し、輸送中の品質を維持するために欠かせない試験です。特に国際輸送では、各国の試験規格に適合することが求められ、適切な試験を実施することで輸送中のトラブルを防ぐことができます。製品の安全性と信頼性を確保するためにも、輸送試験の実施をぜひご検討ください。弊社では、各種輸送試験を請け負っております。実績豊富な技術者がお客様のニーズに応じた最適な試験を提供いたします。
輸送試験に関するご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。